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スズキさんと仲良しですか?

   プロローグ       



 火。
 燃やすもの。破壊するもの。焼き尽くすもの。恐ろしいもの。
 直接的な破壊をあらわすものを、破壊行為に使用するのはある意味安直だろう。
 こんな『安直』な能力なんかいらないとどれだけ願っても、内側にある能力をひきはがすわけにもいかない。
 全部封じ込めてなかったことにするには力が大きすぎてそれも叶わない。
 だからと言って、能力を使うつもりなんかなかった。ひけらかして誇示するつもりもなかった。あるものはあるのだと肯定していれば良かったんだ。
 無理矢理に『目的』を与えて強制したのは『アリス学園』
 力を使う大義名分なんかいらないのに――望んでなどいないのに。
 ここでは、守られるべき存在であるはずの『子供』の枠など無意味で、等しく責だけを負わされる。
 ならば『子供』であるだけ、滑稽だろう。
 はやく大人になりたいと願った。
 それでも時折、天賦の才を持つ、他の子供が羨ましく、そして嫉ましく感じる瞬間がある。
 誰でも思いつく『安直な目的』がないだけに、大人の醜い争いに巻き込まれもせず、人間と自分自身を裏切る行為を強制されてもいない、幸せな子供たち。
 誰も『安直な目的』を考えられないのなら、俺が考えてやる。
 例えば、人の心を読み取れる能力。
 つかまえた者の心から忘れ去りたい醜い記憶や感情を引きずり出し、拷問することができるだろう。
 例えば、つくった物に命を吹き込める能力。
 そんな物に満たされた小部屋に、不思議現象に免疫のない人間を放り込めば一日で気が狂うだろう。
 どんな能力だって、使い方次第で善にも悪にも薬にも毒にもなるのだから、今そこで笑ってる能天気なヤツだって、いつ俺のいる位置まで転落してくるかわからないもんだぜ?


 そう考えながら、おだやかな日曜日の光を浴びながら木の上で昼寝をしていたその木の下を楽しげに走っている、ツインテールの後ろ姿を見送る。水玉パンツの『無効化のアリス』を持つ女だ。
 きっとあいつはここに俺がいるとは気づいていない、と先まで読んでいた本をぱたんと閉じる。
「あいつ、なにやってんだ?」
 ぱたぱたと小道を走っているので、リズムに合わせてツインテールがぴょこぴょこと揺れている。
 この先にあるのは、森のはずれにある、通称『倉庫』
 倉庫と言っても、赤い三角屋根と白い壁の二階建て。屋根の上には真鍮製の風見鶏まである。子供の絵本に出てくる『わたしのおうち』みたいな建物だ。
「あいつ、倉庫に用なのか?」
 初等部生は立ち入り禁止だって知らないのだろうか。中等部生だって、教師の許可がなければ入れない。アリス能力者が作った作品――ガラクタの保管場所だと耳にした。下手な倉庫より三倍危険な場所だ。
「そう言えば、あいつもあっちに向かってたな」
 ツインテール――佐倉蜜柑が通る二分ほど前に同じ場所へと走っていったのは、同じクラスの心を読む能力を持ったヤツ。いつも笑っているような顔をしているけれど、本当の表情には乏しい、不思議なヤツだ。
「……」
 気になるわけじゃない。小うるさい教師連中にでもみつかったら、無理矢理決められたとはいえパートナーである俺にもとばっちりが来る。それは非常に面倒で鬱陶しい。
 俺はしぶしぶ、居心地のいい木から飛び降りた。

   ***

 佐倉蜜柑の後をおいかけた少年――日向 棗は、白く塗られた扉のドアノブを静かにまわし、建物内部へと踏み込んだ。
 玄関ホールから伸びた廊下の先には六つの扉と、光が差し込む廊下側の窓が並んでいる。
 外壁が白い塗装であるのでそれにあわせているのか、廊下も白一色だ。部屋の扉は白い引き戸で、鈍い金色の取っ手が輝いている。
 二階へと続く階段の手すりの上に施された木彫りのうさぎと目があった。ぴこぴこと右の耳を振られ、おまけにウィンクまでされた。どうやらアリス能力者が彫ったうさぎらしい。
 うさぎの頭をひとなでしつつ、棗は階段をのぼりかけたのだが……
 きゃぁぁぁっ!
 最近耳に聞きなれてしまった女の子の声と、
 わぁぁぁぁっ!
 いつも飄々としている心読み少年の叫び声が一階奥から聞こえ、棗は猫にも似た身軽さで階段を飛び降りた。
 叫び声が聞こえたのは、おそらく一番奥の部屋。
 棗は、斜めの四角い日差しが差し込む廊下を一息に駆け、一番奥の扉をがらりと引き開け――
「なんだ、これ?!」
 そこに広がる光景に絶句した。
 なにかもわからないがらくたが山と積まれた部屋には、窓から入り込む昼の光ではない、尋常ではない白い光で溢れていた。
 そして、その光に照らされて濃い影を体の下に作っている、床に倒れているふたりのクラスメイトの姿が――……
「お前ら――っ!」
 ふたりに向けて伸ばした手も光に溶け行き、棗は意識を失った。



 連載する場所がないので、ブログで超不親切形態の連載をば。
 タイトルさえ決まっていない有様なので、気まぐれに掲載していこうと思います。

 昨年夏にワゴンRさんを買ったと思ったら。
 今日家人が『パレットの契約しちゃった』とかさらりと言っておりました。
 三月納車予定らしいですが、まだ契約しないって言ってたのに・・・家人もかなり謎な人たちです。
 軽自動車の方が税金安いからネェ・・・古い車よりかは燃費もいいからネェ・・・。
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