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緻密な計画ひっくり返る。

 木曜日半日から日常業務の八割を任せて、あとは説明をしていない制度の説明。今までの総ざらえ、で終了。
 と緻密に立てていた新人計画研修が、本日休みのわたしのパソに来た一通のメールによりひっくり返る。
 日常業務の98%を占める取引先機関のDrの父親が逝去され、Drは急遽実家に戻るとな。
 必然的に、本日午後、明日は取引先機関は完全閉鎖。おそらく今週いっぱいは閉鎖。
 あの・・・・・それでもわしらは仕事場で待機していないとダメって本社そんな殺生な。有給は売るほど残ってるんだから休ませて下さいな(泣)。
 出勤しても出勤しなくても、研修としての実施価値はほぼゼロ。日常業務が一件もなく、流れる時を眺め暇つぶしにキュウキュウとする時間の研修なんぞ必要ないんですけど。
 救いは、年度決算棚卸しを早くできる条件が発生したことと、月あけの大型書類を邪魔の心配しなくて済むこと。
 出勤してもいいからせめて別室でマイパソコ持込で『破国3』の続き書くのに没頭させてほしいです・・・流れる時をぼーと眺めるだけの数日間なんて勘弁です(大泣)。

 ↓

 金曜・土曜日の新人研修をよその大型店舗に引き受けてもらえるよう交渉中。

 ↓
 
 ぬらりひょんんな常務に拒否られたとな(泣)。
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リベンジでございます。

 アーモンドプードルを入れ忘れた上に、翌日帰宅してみると全部食い尽くされていたマドレーヌに本日夜リベンジ。今回は配分量変化形です。
 シェル型のどこくらいまでいれたらどう、の按配がとれてきたので、今回は結構綺麗に焼けました。もちろんアーモンドプードル、そして開封したレモン水も投入。
 これがいつまで残っているかははなはだ疑問。

 新人研修が約一週間経過。
 鬼の橘さんは明日の休み明けにあたる木曜日から
「わたしはいないものだと思って」
 とか言っております(そのかわり『他の人も同じ目にあってる、がんばれ』と言います。鬼です)。
「理解できはしないだろうけど頭の隅に残ってるのとまったく知らない状態では雲泥の差」
 の一言でがしがし複雑怪奇な制度について説明かます鬼。
 わたしが入社した時はそれすら教えてもらえなかったんだぞー。今言ってることは全部わたしが手探りで揃えた情報なんだぞー。ありがたく思えー。と思いつつ本日は制度を四つと解釈をみっつと特別入力方法をふたつ? 逃げ方をふたつ伝授。
 三月三日からは電話当番もいれてやるつもりです。そしてわたしは合流してきたもうひとりの研修へと移行予定(真の鬼は本社かもしれない・・・新人ふたりもわたしに背負わすなって言うんです。泣)。

荒波に飲み込まれる

 プチ・シェル型を購入したのでウキウキしながらマドレーヌをつくったのですが・・・
 綺麗さっぱりアーモンドプードルを入れ忘れました。
 疲れてるんだな・・・と冷静に自己判断。

 とうとうはじまった新人研修。
 四月に大幅な制度改正が幾つもあるので、『今はこうだけど、四月からはこう~~』と二重の意味で説明、理解してもらわなければならないので大変です。
 おまけに、新店舗の状況・環境が、本社が考えて設定した領域を大きく上回る予想。
 用事でやってきたぬらりひょんな代表取締り役に
「スタッフはそれじゃぁ足りません! 大混乱です! 読みが甘すぎです! なにが起きても知りませんよ!」
 と噛み付く、最小支店の平社員。
 事務方トップにたつ予定の子が土曜の午後に来て、想像を上回る劣境の支店のトップにたたなくてはいけないことをまざまざと実感したらしく、泣きつかれる(笑)。
 それよりもなによりも、新人さんに基本的なことは任せてしまったので仕事中に満足に駄文が書けず、その上あっちもこっちもフォローに走るポジションに。
 おまけに、年期末決算ですよね、今月末って。月があければ大型書類。
 私事でもごたごたごたごた・・・
 かなり疲労困憊中です。
 新店舗があいて、5月の半ばくらいになったら落ち着くかな・・・・でもその頃は、毎年恒例誕生日前後のひどい欝状態に陥っているはずですし(遠い目)。

 ソラ様、いつもありがとうございます。
 メールフォームがなくなったのは、ただの事故と面倒くさがりからでした。ご心配をおかけしました。
 今後のサイトのことですが、上のようなことやサイト関係の色々もあり、精神的に疲れてしまって弱気になってしまいました。
 とりあえずは『櫻クライシス』をもって掲載は休止。今後はどうなるかはわかりませんが、『カラテン』の最終話は個人的にきちんと書き上げるつもりです。もちろん『破国3』もきちんとした形にしますのでお楽しみに。
 その他の方も、貴重なご意見を下さいましてありがとうございました。

実は、ずっと葛藤中です。

『櫻クライシス』のラストシーンがどうにも『最終回』っぽい感じに仕上がっているので、実はここでもってサイト掲載を終了にしようかと考えています。
 最終話『カラテン』が書きあがらなくても、ここで一旦終了にすればおさまるな・・・と『櫻クライシス』を書いた当時の日記にも書いてありますし。
 そして今現在、オンラインで駄文を発表している意味合いがまったく見つからないので、とりあえず『櫻クライシス』の掲載を持ってサイトを休止にしようと思います。
 駄文書きはサイト掲載云々とは関係ない次元にありますので続ける予定ですが、ある意味『掲載』とか『発表』とかしなくてもいいかな、と。
 以前まではかろうじて外側に向けられていた意識が、年明けからこちら全部内側に集中している、そんな感じです。

 話はがらりとかわって、楽しみにしていた『チーム・バチスタの栄光』を先日観てきました。
 驚くほどに『昔の日本映画』でした。
 わたしが嫌いなタイプの、日本作品らしい『無言・溜め』で彩られた無彩色・無音がちりばめられた映画。
 どうやったらこれほど古臭い映画が撮れるのかとビックリ。
 田口講師のおっとり・ぼんやりを表現する為なのか、竹内女史の姿勢が悪い、立ち姿の足の向きが変でイライラ。なんだその安直な表現はっとイライライライラ。
 ティン・カップ、レディ・キラーについで『金返せゴラァ』と思いました。
 個人的意見、個人的趣味ですので、他の方の意見を否定しているわけではありませんのであしからず。

キミが眠りにつく前に。

 昨日探偵社に、キミの一番小さい曾孫が遊びに来たよ。
 なんにでも興味を持って、好奇心でキラキラした目は、キミに生き写しだね。
 庭に遊びにきた三毛猫を追いかけて転んだのに、泣くのを我慢してるところはちょっと違うけど。
「もうすぐおねぇちゃんになるんだもんっ」って頑張っていたよ。
 曾孫がもうひとり増えるんだね、おめでとう。

 庭と言えば、キミが『ここに櫻があったら、春は毎日お花見ができるね』って言ってたでしょ? あれから櫻の若木を植えたの、覚えてる?
 あんなに小さな櫻だったのに、今年もたくさんの蕾をつけて春を待っているよ。
 キミの子供たちは、櫻のカーテンの下で眠るのが好きだったね。
 もちろん、キミも。

 前の寒さで風邪をこじらせたんだってね、キミの五番目の孫から手紙が来たよ。
 家族に迷惑かけたくないからって、さっさと病院に入っちゃったんだって?
 はじめて会った頃のキミから考えたら、ちょっと予想外だね。
 あの子たちは家にいて欲しいのにって言っていたよ。なにか予感しているのかもしれないね。あの子たちはキミと違って勘がいいから。
 ボクもその方がいいと思っているし、あの子たちはちっとも負担に感じてなどいないと思うけど・・・もう決めちゃったんでしょ? だったらもう言わない。

 ただ、一度・・・キミに会いに行こうと思ったよ。もう何十年も会っていないしね。
 キミがどう思おうと、ボクももう決めちゃったからね、会いたくないなんて言ったら許さないよ。
 キミがどんなにかわっても、ボクにとってキミはキミ。
 キミが眠りにつく前に、なにも違いはないのだと証明してみせて。

                       ・・ Fin ・・


 命は連綿と紡がれると言うけれど、キミと同じ命でなければ意味がない。
 散文、書き捨て文でした。

地下室で腐るヒト

 燕雀探偵社の地下には、秘密の部屋があった。
 明り取りさえない、石造りの部屋だ。
 部屋にあるのは、螺旋を描いた大きな燭台だけ。
 ただひとつ不思議なのは、その燭台にともっているのは普通の蝋燭ではないところだ。燭台に等間隔にともっているのは、形容し難い紫色の炎。燃える糧もないのに、紫の炎はゆらゆらと燃え続けている。
 燕雀探偵社の地下で静かに燃えるこの炎は、ロキが人間界に来てから集めてきた邪気――人々の心の闇が生み出した魔、人々の心に取り付いた闇の結晶だ。
 ロキはその炎を、反対側の壁に背を預けて座り込みながら眺めていた。右足を投げ出し、左足を抱え込むような体勢で床に座り込んでいる。
 大元から表情をつくるのに薄いロキであったが、今のロキは生気のかけらすらなかった。紫色の炎がゆらゆらと揺れてロキの頬に陰影をつくるが、それ以外の変化は微塵もないありさまだ。
 あやしく揺れる紫の炎を眺めてはいたが、緑色の目にはなにもうつってはいないと、少しでも彼を観察する者がいたならばわかるだろう。
 ……白い霧に触発されて邪気が活性化しないように様子を見ているとヤミノ君に言ったけど、言い訳にしてもひどすぎる。
 ロキは紫の炎を眺めながら、心の中で自嘲する。
 不忍池を源として東京を包み込んでいる白い霧は、今は完全にセラフィナの手中にあり、何人たりとも傷つけはしない。白い霧を構成しているのは負の感情ではなく、慈しみややさしさだ。
 あの日白い霧がまゆらに触手を伸ばしたのは、白い世界にセラフィナの声が完全に浸透していなかった時間であったことと、まゆらを保護する為の『揺り籠』としての過剰反応だろう。今はもうそのふたつも平定され、まゆらが外に出たとしても霧は霧としてあるはずである。
 そんな生の力に満たされた霧に触発されて邪気が暴れ出すなどないのだと、誰よりもロキが知っていた。それでもロキは、そこから立ち去る気にはなれなかった。
 たくさんの炎がともってはいたが、地下の部屋にはあたたかさなどなく、冷たい石の壁や床は容赦なくロキの体から体温を奪っていく。
 ロキは紫の炎を視界から締め出す為に目を閉じた。かわりに瞼裏にうつるのは、いつもは明るい笑顔を向けてくれる少女の、血の気のひいた顔だった。白い霧の中、炎の中心で向けられたまゆらの顔だった。
 ……あの子は――驚きはしても、あんな顔はしないと思ってた。あんな、拒絶が混じった色などしないと勝手に決め付けてた。
 ロキは膝に額を押し付け、頬に陰影を落とす炎の残滓からも逃れようとする。そうしても、まゆらの顔は消えないとわかっているのに。
 ――自分勝手な傲慢さに振り回されてひとりで勝手に傷ついている、いつもいつも。


 そう言えば大堂寺まゆらさんの内面につっこんだ書き方を今までしていないなと『破国3』の後半はまゆら嬢に焦点をあててみれば、なぜか探偵の内面につっこむ羽目になりました。
 おっかしーなーモゥ。

落ちた

『櫻クライシス』単話3掲載しました。
 お気に入りなのは父・息子の会話シーンです。普段はやってくれなさそうな系統のやり取りで(笑)。
 味噌汁きましたね、味噌汁。皆様からのご意見まで聞いてしまった味噌汁です。
 しばらく、朝食後とに葛藤することになる探偵社の主です。普段はやってくれなさそうな系統ってことで(苦笑)。

 エラー続きの体験版。
 本日落としたデータがやっとまともに動いてくれました。
 感想。
 もう男どもがバカばっかで(爆笑)。
 バカ突き抜けててかわいーなーもう(失笑)。
 前作からがらっとかわりコメディティストでもう腹ねじれそうです。
 そんな中で竜さんがいつひどい言葉を言ってくるかと身構えてしまっているのは前作の影響ですね(いつ愛憎ルートに入るかとびくびく・・・って愛憎・純愛の区別は今回ないと思われるんですけどねぇ・・・)。
 もしこれが相思相愛エンドとかになった場合、次に問題になってくるのは種族・寿命の関係なのですが、そのあたりに想いを馳せると欝になります(まだ発売もされていないのに・・・せんちひでも重要点ですよね、異種族婚)。

あ、忘れてた

『カラテン』のメールフォームを外したままにしていたのを忘れておりました(いえ、うっかり消してしまってその日は面倒くさくて『明日でいいや~』とか言って一週間。笑。特に用事のある方もいらっしゃらないでしょうし)。
 再度繋ぎなおしにともない、メールフォームを変更してみました。
 ちょっとした環境の変化でリズムをつけて。

 新人教育のマニュアル作成用に、一冊四千円もする専門書をくっておりました。
 厚みが2.5センチあるのですが(しかもB5サイズ)、100ページまで目を通した時点であきらめました。
 付箋つけて『ここ読んで理解して』で放り投げるつもりです(鬼)。
 準備期間も、相手の知識量もわからんのじゃやる気出ませんってば。
 それでも、別枠にマニュアル2種類作成終了。
 あと幾つつくればいいのだろう・・・(一年前につくったマニュアルに上乗せ状態だから、新人さんがかわいそうと言えばかわいそう)。

 某神様にはめられた乙女ゲー会社の新作体験版が先日からダウンロードできるようになったのでニラニラしながら落としたのですが・・・
 何度やってもインストール拒絶されるんですよね・・・(遠い目)。
 きちんと作動している方もいらっしゃるようですし、同じようにエラーかかってる方もいらっしゃるようですし・・・
 正規版が発売されるまで大人しく待てと言うことでしょうか。
 大人しくマニュアル作れと言うことでしょうか。
 って言うか購入は決定なのか(ワラ)。

誤字脱字花盛り

「ロキ君が……。ロキ君って、不思議だよね。どうしてそんなこと、わかるんだろ」
 怜也が一生懸命にロキを弁護しているのが、まゆらにとっては不思議だった。怜也は不思議なことに近いからだろうか、ロキの存在に微塵の違和感も抱いていないのだともうまゆらにもわかっていた。
 不信感を含んだ小さな呟きが落ちた先、まゆらの足元に、ロキと同じカラーリングの猫があらわれた。黒い毛並みと緑色の目が足元からまゆらを見上げ、にぁ? と鳴いた。坂下の猫だ。
「にゃんこもそう思うでしょ? ロキ君って不思議だよね、ミステリーだよね」
 まゆらがしゃがみこんで黒猫をつかまえると、黒猫は大人しくまゆらの腕の中におさまった。頬をすり寄せると気持ちの良い感触がした。
 黒猫の首には、ロキがつけた白い首輪がある。以前、まゆらが『こうしたらロキ君とお揃い』とばかりに白いリボンをつけたからだろうか。金色のネームプレートには、丸っこい字体で『黒右衛門』と刻まれている。これもいつの日かまゆらがおもしろがって名前を呼んでいたもののひとつだった。
 ロキ君って、無表情で面倒くさがりなのに、こんなトコ妙に茶目っ気があるんだよね……
 まゆらは黒猫の頭を撫でながら、ぼんやりと考えた。
 思い出すのは、炎の中でロキが言った言葉。
『ボクは、ヒトとは外れた存在。人外の――神と呼ばれる者だ』
 ロキの言葉の意味をどうとらえていいのかわからなくて、まゆらはもう一度黒猫の頭に頬を押し付けた。
 遠い太陽の匂いと、かすかな闇の匂いがした。


 以前『破国』シリーズの探偵はどこかせつない、と感想をいただいたことがあるのですが、たしかにそうかもしれない、とこの頃思うようになりました。
 そう言う、内面につっこんだ感想を頂けるとすごく嬉しいです。書き手が思いもつかないような解釈を頂けると目が覚める心地です。
 それにしても本気で彼らはどこに行くんだろうな・・・とりあえず探偵は↑のシーンの後で地下にもぐるのは決定なのですが、その先はどこに・・・(遠い目)。

『カラテン3』・・・あれ以降も、ページを開けば見つかる誤字脱字。
 見野さんの名前がわからなくて『ミノ』にしたまんま印刷をしていたのを発見した時は飛んでいく魂が見えました。
 これで幾つ目の誤字だろう・・・七つ目くらい??

バレンタインのプレゼントvv

 うちの本社は時折をくれたりします。
 以前をもらったのは二年前のクリスマス当日。
 そして本日が二度目のです。
 新人研修
 全支店内で唯一のスタッフ二名と言う最小支店に新人研修なんぞ押し付けんなーっ。
 しかも、一年でもっとも忙しい時期&年期決算月に当ててくんなーっ。
 もう魂抜けるどころかそのまま腐り落ちそうです(泣)。
 二月で『破国3』を終わらせようと思っていたのに、それもできなくなりました。2月20~3月5日の研修日程ではどだい無理です。
 しかも3月3日~3月5日の間にももうひとり追加して研修とかふざけたことを申し付けられております。たった三日でなにを教えろと・・・(遠い目)。
 そんなわけでして、当初からの『諸事情』で通販を本日から休止にしたのですが、これで本格的に休止せざるを得なくなりました。もしかしたら更新も滞りがちになるかもしれません。
 すべては新人さんがどんな背景を持っているか、どれだけの処理能力を持っているかにかかっています・・・
 これから手製マニュアルを作り変える日々が待っております(滂沱)。

 そんな合間をぬってデスノのスピンオフ観てきました(バチスタ待ってたのじゃなかったのか。笑)。
 非常に疲れました(もう寝るですよ)。

内的欲求と外的要因

 あまりカウンターとか気にしないようにはしているのですが、やはり少ないよりかは多い方がやる気が出るし嬉しいもののひとつです。ありがとうございます。
 1月に入ってから『カラテン』のカウンターががくっと減り、更新休止状態の『水砕窮鳥』の方が多い日が続いていたのに、ここ数日それが元の状態に戻りました。
 もしかして『カラテン』にいらっしゃる方の大半が受験生だったりするのかな・・・と今日ふと思い至りました。
 自分が書きたいから、自分の欲求を満たしたいから、の理由が一番の二次創作ですが、やはりないよりかはある方が嬉しいもののひとつがちょっとしたコメント。
 内的欲求が外的要因によってかき立たされると言うのはおもしろい現象だなぁと思いつつ『破国3』をちまちま進めています。

 セラフィナがしっかりと前を向いて唇を開き、透明に澄んだ第一音を紡ぎ出す。
 ロキはレイヴァテインを頭上に向け、風を生み出した。
 セラフィナは歌う、春の花の歌を。芽吹きの力に溢れた春の歌を。
 セラフィナは歌う、夏の陽射しの歌を。太陽の恵みに溢れた心躍る夏の歌を。
 セラフィナは歌う、秋の匂いの歌を。冬眠する獣たちに恵みを分け与える秋の歌を。
 それぞれの歌には、それぞれの色彩があり、自然の美しさを賛歌していた。
 セラフィナの喉を、心を通過した風は光に彩られていた。
 けれどもみっつの歌は人々の頭を優しく撫でる風にも似て、けして手の中にはとどまってくれない印象をロキは受けた。
 秋の歌の最後を形作る一音から続いて、セラフィナは冬の歌へと移行した。
 ――人間たちの足元まで、風が降りてきた。
 ロキは両手でレイヴァテインを掲げながら、歌のイメージが微妙に変化したのを感じた。
 セラフィナは歌う、冬の静けさの歌を。しんと静まり返った冬の世界は停滞したこの世界に似ているが、否なるもの。自然界は冬にこそ力を蓄えるのだ。また芽吹く為に。生命は一時もとどまってはいないのだと知らしめる冬の静寂。
 セラフィナは冬の最後の一音を、長く長く紡いだ。
 この白い世界は冬の揺り籠。この揺り籠で眠るすべての人々とおのれが深く深く繋がるまで、長く長く。
 そして再び春の歌を紡ぎ出す、地面を押し上げて若葉を広げる植物のように人々の魂を空高くへと導きながら。
 昨年よりも今年、今年よりも来年、冬から春へと命は力強く時を紡ぐのだから。
 セラフィナは微笑んでいた。血の色をなくした白い顔でも、決意をひめた強い顔でもない、春を歌い上げる喜びを全身であらわしていた。


 実は『破国3』で唯一書きたかったイメージのシーンをやっと今日書けました。歌う女と探偵、のイメージが『破国3』にはあるのです。
 それでもまだまだお話は続くらしく(どこまで書けばいいんだ、キミたちはどこに行きたいんだっ)。

2ですって??

 昼にテレビを観ていたら『チーム・バチスタ~』の会見みたいなのをやっていて。
 監督が『2やりたいですね』みたいなのを言っていたとのコト。
 2ってことはそのまんま『ナイチンゲール』?
 咳喘息が出ている人は映画館で落ち着いていられそうにないので2月9日を昨年からウハウハしつつ待っていたのにまだ観に行けていないのでよくわかりかねますが。
 いやもーグッチーが男じゃなくて女性に改変されているところからしてあんま期待はしてないんですけどーどーどー(フェードアウト)。
 最後あたりが原作とは違っているらしいので楽しみです(どっちだ。笑)。

『櫻クライシス』二話掲載。
 大島嬢に嫌悪の視線を向けられる探偵社の男ども。ちょっと珍しい微妙な関係ですね(ワラ)。
 ボクより12時間ほど時間が~~のやり取りはずっとやりたかったコトです。
 違うよー、時間のつくり方が上手なんじゃなくて、やみっちは大人の皮をかぶった十歳児なんだよー。子供のときって1分1秒が大人のそれとは長さが違うじゃないですか、きっとそんな感じです。
 とにもかくにも、偽大家族&花嫁修業が本格開幕。

奥が深すぎる

 予定を繰り上げて、昨夜仕込んだ二品を朝に焼きました。
20080210103218.jpg

 ジンジャークッキーの生姜味がびみょー・・・。
 フィナンシェは途中からアルミをかぶせて焼くべきだったかも・・・。
 難しいですネェ、やっぱり。

イロイロづいてる

 夜九時半からジンジャー・クッキーとフィナンシェを仕込みました。
 明日の夜九時から焼く予定。
 フィナンシェ型が今激しく欲しいです(マドレーヌの紙カップで代用予定)。

 一年に一度の逢瀬『最強/最愛』の彼女さん2巻到着。
 ぶっちゃけどこからつっこめばいいのかおねぇさんわかりませんがな。
 東京中の白薔薇を買い占めて欲しいんですけどのあたりか。
 さりげにリングサイズ変更にともなってデザインまで変わっている指輪のあたりか。
 肉→デザートの寸前の麦子さんの普段通りのおっとこまえーな台詞あたりか(それはいつものこと)。
 明日からもう家に~~の小文字あたりか。
 蛇足のあたりか。
 五分間だけ~もはずせないし。
 いやまてまて、さらりと言ってくれちゃった『国家予算』もつっこまなきゃいけないし(かせいでんなー先生。笑)。
 パスポート云々のあたりも『そうそう!』って感じで嬉しかったし。
 はやく一年経ってくれないでしょうか第三巻発売されるまでは死ねそうにありません。
 あーもー何年やきもきさせる気だ輝/麦はっっ(テンション↑↑)。

朝から落ち込み

 自分ロッカーの鏡すっとばして割った。

『破国3』
 なんとな~~~く、あの子達がどこに行きたいのかが見えてきた気がします。
 それにしてもほんっとーにアマツカサ関係に対しては探偵よく喋る喋る(笑)。
 本気でやつらのことが嫌いなんだなぁと思いつつ、過去に何があったのか気になるところです(それはあれですよ、宗教的侵略)。
 それにしても今回のお話って、二次創作とは言えない範囲に入ってきているので、実はここまで書いておきながらボツにしようかとか悩んでいますが、やはりもったいないので書き続けはします。
 書き続けはしますけど・・・注意書きはいっぱいだし、本数も1・2の半分以下に抑えるつもりです。
 これはもう二次創作じゃなくて一次創作だな・・・ちゃんと『魔ロキ』のキャラでないと成り立たない方向に持っていくつもりですが・・・この境界線が悩ましいです(悩)。

食べたいならつくればいいじゃない!

『破国3』

『まゆらさん、あなたは禁断の実を食べた――?』
 人間でないから他者との距離などにも頓着しないのか、くいなは至近距離でまゆらの目を覗き込み、謎の言葉を吐いた。
「きんだんのみ?」
 それってなに――??
 まゆらが疑問を口にする間もなく、くいながひどく自然な仕草で右手をまゆらにむけて差し出した。
 その手はずぶりと鈍い音を立て、まゆらの胸の中心へと差し込まれ、やわらかな乳房の谷間――その更に奥にある、肋骨に守られたモノへと到達した。
「……え?」
 まゆらは、心臓を無理矢理体外へと引き出される痛みをぼんやりと感じた。


 もはやこの子達がどこに行きたいのかわかりません。
 わからないので、帰宅後にベイクドチーズケーキつくって、今焼いている途中です。
 サワークリーム家にあると思ってたらクリームチーズだったので、クリームチーズオンリーで(いつもレシピ通りつくらんな、わし)。

今更なんですが

 坂下さんの雑貨屋の店名が出てきました。『Anemos』らしいです。
 くいなさんのお店は『Silver forest』だし、男どもは案外キレイなもの好きみたいです(笑)。
 予告通り、久々の『破国3』は不忍池を見下ろしている中間管理職からはじまり、全裸の大堂寺さんで終了(え?)。
 でも今日は久しぶりに余計な仕事いっぱいした気がします(筆が進まないから・・・書くことないから・・・なにしに仕事しに行ってるのかと聞かれれば、書くことがないと仕事進まないから書く為に仕事に行ってると言うかなんと言うか。笑)。

 かんざし。
 どうにもかんざし一本で仕事をする気にはなれなかったので、三つ編みを団子にしてアメピンでぐさぐささし、かんざしで補助止めにしておきました。
 これだけやっても絶対いつか裏切られる! と戦々恐々としていたのですが、最後まで継続できました。
 アメピンぐさぐささして団子がとまる原理も、今もって理解不可能です(頭悪すぎる・・・泣)。

不器用者ですから~~

 某様のブログに触発されて、かんざしなんぞ買ってみました。
 いえ、髪が長くなってきて、今までのまとめ髪では変になってきたので、仕方なくとも言うのですが。
 でもってかんざしですけど・・・10回に1回の割合でしか成功してくれません。
 その一回が毎朝できるかどうか超不安です。
 しかも忙しい時には走り回ってるからなぁ、わし。
 そもそも一本でどうやって髪がとまるのか、やっている本人でもよくわかっていません(え)。
 しかしそんなものは別にして、かんざし楽しいなぁ・・・収集癖があるので、軽く10本くらい増殖しそうですすでに五本手元にあるからあっちゅう間とも言う。

 ご心配をおかけしました腰の方は完治!
 とか思っていたのですが、今日の降雪のおかげで微妙に再発中(え)。

 書くものがなくなってきたので『破国3』に戻るしかないのですが・・・
 この期に及んでまだどんな展開になるのかさっぱりわからないので明日なにすればいいのか途方に暮れる(仕事しろよ仕事。ワラ)。
 とりあえず、上野公園の坂下 幸ちゃんからスタートかもしれない(未確定)。

スズキさんと仲良しですか?

   プロローグ       



 火。
 燃やすもの。破壊するもの。焼き尽くすもの。恐ろしいもの。
 直接的な破壊をあらわすものを、破壊行為に使用するのはある意味安直だろう。
 こんな『安直』な能力なんかいらないとどれだけ願っても、内側にある能力をひきはがすわけにもいかない。
 全部封じ込めてなかったことにするには力が大きすぎてそれも叶わない。
 だからと言って、能力を使うつもりなんかなかった。ひけらかして誇示するつもりもなかった。あるものはあるのだと肯定していれば良かったんだ。
 無理矢理に『目的』を与えて強制したのは『アリス学園』
 力を使う大義名分なんかいらないのに――望んでなどいないのに。
 ここでは、守られるべき存在であるはずの『子供』の枠など無意味で、等しく責だけを負わされる。
 ならば『子供』であるだけ、滑稽だろう。
 はやく大人になりたいと願った。
 それでも時折、天賦の才を持つ、他の子供が羨ましく、そして嫉ましく感じる瞬間がある。
 誰でも思いつく『安直な目的』がないだけに、大人の醜い争いに巻き込まれもせず、人間と自分自身を裏切る行為を強制されてもいない、幸せな子供たち。
 誰も『安直な目的』を考えられないのなら、俺が考えてやる。
 例えば、人の心を読み取れる能力。
 つかまえた者の心から忘れ去りたい醜い記憶や感情を引きずり出し、拷問することができるだろう。
 例えば、つくった物に命を吹き込める能力。
 そんな物に満たされた小部屋に、不思議現象に免疫のない人間を放り込めば一日で気が狂うだろう。
 どんな能力だって、使い方次第で善にも悪にも薬にも毒にもなるのだから、今そこで笑ってる能天気なヤツだって、いつ俺のいる位置まで転落してくるかわからないもんだぜ?


 そう考えながら、おだやかな日曜日の光を浴びながら木の上で昼寝をしていたその木の下を楽しげに走っている、ツインテールの後ろ姿を見送る。水玉パンツの『無効化のアリス』を持つ女だ。
 きっとあいつはここに俺がいるとは気づいていない、と先まで読んでいた本をぱたんと閉じる。
「あいつ、なにやってんだ?」
 ぱたぱたと小道を走っているので、リズムに合わせてツインテールがぴょこぴょこと揺れている。
 この先にあるのは、森のはずれにある、通称『倉庫』
 倉庫と言っても、赤い三角屋根と白い壁の二階建て。屋根の上には真鍮製の風見鶏まである。子供の絵本に出てくる『わたしのおうち』みたいな建物だ。
「あいつ、倉庫に用なのか?」
 初等部生は立ち入り禁止だって知らないのだろうか。中等部生だって、教師の許可がなければ入れない。アリス能力者が作った作品――ガラクタの保管場所だと耳にした。下手な倉庫より三倍危険な場所だ。
「そう言えば、あいつもあっちに向かってたな」
 ツインテール――佐倉蜜柑が通る二分ほど前に同じ場所へと走っていったのは、同じクラスの心を読む能力を持ったヤツ。いつも笑っているような顔をしているけれど、本当の表情には乏しい、不思議なヤツだ。
「……」
 気になるわけじゃない。小うるさい教師連中にでもみつかったら、無理矢理決められたとはいえパートナーである俺にもとばっちりが来る。それは非常に面倒で鬱陶しい。
 俺はしぶしぶ、居心地のいい木から飛び降りた。

   ***

 佐倉蜜柑の後をおいかけた少年――日向 棗は、白く塗られた扉のドアノブを静かにまわし、建物内部へと踏み込んだ。
 玄関ホールから伸びた廊下の先には六つの扉と、光が差し込む廊下側の窓が並んでいる。
 外壁が白い塗装であるのでそれにあわせているのか、廊下も白一色だ。部屋の扉は白い引き戸で、鈍い金色の取っ手が輝いている。
 二階へと続く階段の手すりの上に施された木彫りのうさぎと目があった。ぴこぴこと右の耳を振られ、おまけにウィンクまでされた。どうやらアリス能力者が彫ったうさぎらしい。
 うさぎの頭をひとなでしつつ、棗は階段をのぼりかけたのだが……
 きゃぁぁぁっ!
 最近耳に聞きなれてしまった女の子の声と、
 わぁぁぁぁっ!
 いつも飄々としている心読み少年の叫び声が一階奥から聞こえ、棗は猫にも似た身軽さで階段を飛び降りた。
 叫び声が聞こえたのは、おそらく一番奥の部屋。
 棗は、斜めの四角い日差しが差し込む廊下を一息に駆け、一番奥の扉をがらりと引き開け――
「なんだ、これ?!」
 そこに広がる光景に絶句した。
 なにかもわからないがらくたが山と積まれた部屋には、窓から入り込む昼の光ではない、尋常ではない白い光で溢れていた。
 そして、その光に照らされて濃い影を体の下に作っている、床に倒れているふたりのクラスメイトの姿が――……
「お前ら――っ!」
 ふたりに向けて伸ばした手も光に溶け行き、棗は意識を失った。



 連載する場所がないので、ブログで超不親切形態の連載をば。
 タイトルさえ決まっていない有様なので、気まぐれに掲載していこうと思います。

 昨年夏にワゴンRさんを買ったと思ったら。
 今日家人が『パレットの契約しちゃった』とかさらりと言っておりました。
 三月納車予定らしいですが、まだ契約しないって言ってたのに・・・家人もかなり謎な人たちです。
 軽自動車の方が税金安いからネェ・・・古い車よりかは燃費もいいからネェ・・・。

萌音観察日記

 第三者視点の探偵+大堂寺嬢のお話が読みたいとのリクを頂いていたのをまるっと忘れていたので(・・・すみません)、さらっと書いて4に放り込んでおきました。
 萌音の観察日記ですが、彼女が見ていたのは無声映画が無声コントかもしれません。ガラスの向こうではなにが繰り広げられているのやら、大堂寺さんの反応具合が挙動不審です(ワラ)。

『獣声』更新、完結。
 以前日記で『探偵がアダ○トグッズに関して滔滔と云々』と言っていたシーンです。
 別にわたしはその手のモノに寛容だとか擁護するわけじゃあないですが、真っ黒黒の悪かと言えばそうでもないんですよね・・・(遠い目)。
『神隠し』の『夜がむせび泣く』でも書きましたが、一定の抑止力になっているのは認めなければなりません。
 そうして、その認識の上に、やっぱり理性がなければ、人間はあっけなくただの獣になるのだと自覚しなければならないのかもしれません。
 それよりもなによりも、この手のことを書いていいのか、苦情メールがこないかどうか、ちょっとドキドキしています。
 どうなんだろ・・・どうなんだろう?? 嫌な方は本気で嫌かもしれないなぁ、ごめんなさい。

 明日は月に一度のアリス・デー。
 最新刊を読んで以降の棗氏の印象は、11歳の皮をかぶった35歳で固定されてる橘です。
 絶対あの人40歳以上の考え方してるよ! と思いつつ40と書くのが怖いので35で(どこに違いが?)。
 るかぴょんは年相応なのになぁ・・・。

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